これからは(というか昔は書いてきた気もするけれど)演奏会聴いたネタも書いていこうかな、という事でまずは昨日聴いてきた群馬交響楽団の東京公演を。
指揮 :高関 健
ソプラノ :佐々木典子
メゾ・ソプラノ :永井和子
オルガン :松居直美
合唱 :群馬交響楽団合唱団(合唱指揮:阿部純)
マーラー/交響曲 第2番 ハ短調 《復活》
この演奏会、毎年春先にすみだトリフォニーホールで開催されている「地方オーケストラフェスティバル」の一環でして。そういえば2年くらい前に集中して聴いた事もあったっけかなと。でも今年はスケジュールの都合もあってこれだけ。「復活」を期待していた訳です。群響が地元のオーケストラだという理由も、まあありますが。
という事で会場入り。楽譜は「レナーテ・シュタルク=フォイトとギルバート・カプラン校訂による国際マーラー協会による新校訂版(2006)」を使うと、ここに来て初めて知りました。ウェブでもそう告知されていたのに気づかなかったですよ(滅)。もちろん本邦初演、いや新校訂版自体まだ正式には出版されていないので試演扱いだそうです。実際、指揮の高関氏がプレトークで話していたことですが「おかしいと思った部分をカプラン氏に問い合わせたらそのうちの幾つかは実際に誤りだった」そうです。そんなこともあって「本番直前までメールでやり取りをしていたのでカプラン氏とはメル友になった」というほほえましい話も。
そして演奏開始。冒頭から…私自身いくつもの「復活」の演奏をそう聞き込んでいる訳ではないですが…テンポ感が違って「従来の国際マーラー協会 1970年版とは500カ所あまり違う箇所がある」とプレトークで高関氏が説明していたことを実感。席の場所(3回前方)の所為もあってか細かい動きがよく聞こえます。そんな感じで終止どうなるのかハラハラしっぱなしで1楽章終了。ここで「ちゃんと」休憩。事前に告知ありましたけど、本来は楽譜にも指定されている休憩がないがしろにされる事が最近多いんですよね。私自身何度か「復活」を生で聴いてますけど、今まで休憩があった事はなかったです。
2楽章以降も万事そんな感じ。合唱はやっぱり暗譜なのねとか、ホルンのバンダのひとは袖やらステージ上やらオルガンの隣やら移動が多くて大変だとか、合唱が最初に入るところでは座ったまま歌ってる(!)とかが見ていて気になったところ。で、肝心の演奏ですが…オケ側が楽譜に不慣れだという印象はありましたが、それだけに緊張感のある演奏になっていたかな、と。若干発音ミスやら音が揃わない部分は見受けられましたが、そんなの些細なことだと言えるくらいであったことは間違いありません。そうそう、収録前提のマイクが設置されていたので、録音が販売されるかも。期待しましょう。
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